大阪府内における医療の現状をまとめるにあたって、幾つかの外せないデータがありますが、そのうちの一つに大阪府医療戦略会議というものがあります。
府では、この戦略によって今後の府内医療を改善していくための指針としていることもあり、府の現状や今後の展開を把握しておく上で重要なものと思われます。
そこで、今回はこの大阪府医療戦略会議の内容について、データを元に簡単にまとめてみました。

  大阪に医療戦略が必要な理由

 

大阪府に医療戦略が必要な理由は、端的に言えば大阪府が持つ潜在的なメリットをうまく活かすことによって、府民の健康寿命を延伸し、全体のQOL向上のみならず、経済成長をも同時に実現するにあたって必要なものとされています。

そもそもこの戦略が生まれた理由としては、現状までを支えてきた既存のヘルスケアシステムでは状況に太刀打ちできなくなってきたという背景があります。
全国の中でも高齢化率が高いこと、増大していく社会保障費の調整などが主な課題として取り上げらるものの、これまでのシステムを維持することでこれらの問題をクリアすることが難しいという判断が出てきた為に、医療戦略と言う形で策定されたものです。

  大阪府医療戦略会議からみた府内医療の現状

 

この戦略会議からみた府内医療の現状としては、幾つかのポイントがあります。
まず1つは、府民の寿命が全国平均と比較して低いということ。
そして、その主要な原因はがんであるとみられています。

他の疾病、死因とを比較してみても、がん以外に関しては全国とあまり差がないという結果が出ています。
一方、がんによる死亡率が男女問わず高いため、大きな問題として取り上げられているのです。

特に大阪府では、がんを早期で診断される割合が最大20%低いため、診断を早めることによって生存率の向上、治療費の低下が狙えるのではないかと考えています。
ただ、府のがん検診受診率は全国と比べてかなり低く、東京と比べると20%も低いという結果が出ており、現状としては難しい課題として提示されている状況です。

  医療戦略における目標の設定と基本方針

 

医療戦略においては、医療や介護にかかる様々な負担を抑制し、健康寿命を延伸し、府民のQOLを向上させることを1つの目的としています。
また、各機関の連携促進や生産性の向上によって、様々なサービスの提供をより高い質で行っていくこと、府のGDP拡大や雇用機会の創出なども目標とされています。
従来のヘルスケアシステムとは異なる新たな機構を構築し、そのものを今後の成長戦略の拠り所とすることを方針として進められています。

  大阪府医療戦略会議の7つの具体的な戦略

大阪府医療戦略会議が提案する、7つの具体的戦略を以下にまとめてみました。

1.予防・疾病管理、府民行動変革
2.レセプトデータの戦略的活用
3.医療情報の電子化とビッグデータの戦略的活用
4.地域密着型医療・介護連携最適モデル実現
5.増益モデル型民間病院の高度化・経営基盤強化
6.スマートエイジング・シティ 7.スマートエイジング・バレー構想

引用サイト:病院新聞.com(http://www.byoinshinbun.com/news_news.php?cs=14&id=20)