大阪府内の医療現状をまとめるにあたり、重要となるのが国内全域に広がる医師不足に関する現状です。
日本全国で医師不足と言われる昨今ですが、基本的には関西、大阪エリアに関してもその状況に大きな差異はありません。
傾向としては、大阪府内も同じような状態ではあります。
ただ、大阪には大阪にしかない特徴などもありますので、その点を踏まえ、現状をご紹介していきたいと思います。

  大阪府内全体では全国平均を上回っている

 

医師不足に関する現状として、まず把握しておきたいのが「大阪でも全国同様に医師が不足しているのか」という点です。
これに関しては、大阪府は少し状況が異なっており、実は府域全体でみてみますと、人口あたりの医師数・病院従事医師数が共に全国平均を上回っております。

他の多くの都道府県では全体的に不足している状況が数多く発生しているものの、府では一定レベルで医師が確保されているのです。
ただ、地域別や診療科別などでその詳細をみていくと、医師の偏在問題などの課題が浮かび上がってくる状況です。

  堺市・泉州医療圏において医師数の減少がみられる

 

上記のように、大阪府では地域による医師数の偏在が生じており、近々に解決しなければいけない1つの課題として既に提示されています。
また、その増減の傾向にも大きな差が生じているため、事態は深刻化していると言えるでしょう。

その中でも、特に堺市・泉州医療圏に関しては、病院従事医師数が全国の平均値を単純に下回っているだけではなく減少傾向がみられるため、医師の確保が急がれる状況です。

  大阪府内で医師数を確保するための課題

 

地域による偏在が発生しているため、府では医師を確保することを大きな課題として掲げていますが、その中でもとりわけ救急医療や周産期医療の領域をはじめとする、医師確保へ向けた対策が喫緊の課題となっています。
府域全体における医療提供体制の充実をはかるためには、医師を安定的に確保するための体制が必要不可欠といえるため、新規人材の確保、人材の府内への定着を推進させる取り組みのほか、このような取り組みと共に相乗効果を生み出すための取り組みが求められています。

  大阪府内の医師不足問題を解決するための取り組み目標

府では、これらの問題を解決するべく、様々な取り組み目標を掲げています。
その中より、重要と思われる点をピックアップしてみました。

  • 地域医療に従事する医師のキャリア形成支援、バランスのとれた配置の促進
  • 体制を整える為、地域医療支援センター運営事業の実施
  • 府内の医師配置状況、医療提供機能を分析し、人材育成ネットワークの構築を行う